歯周病対策・治療の流れをご紹介

前回のブログでは、歯周病は口の中だけではなく、身体への影響もあることをお伝えしました。
今回はその対策や治療についてのお話です。

***歯周病の対策と治療***

~治療の流れ~

歯周病の対策・治療として下記のような流れで行うのが一般的です。
簡単にどのような治療をするのか触れていきます。

①『プラークコントロール』
歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を減らし、お口の中の細菌量を抑えておくこと。
一番、初歩的・基本的な対策で、毎日の歯磨きはもちろんのことデンタルフロスや歯間ブラシも
とても有効的です。

②『スケーリング』
毎日の歯磨きやデンタルフロスなどで取り切れないプラークは<歯石>となってしまいます。
この歯石をとる治療を「スケーリング」と言います。
ブラッシングではなかなかとることが出来ないので専用の器具などで除去します。

プラークコントロールとスケーリングを合わせることで、軽度の歯周病であれば改善が見込めます。

③『SRP』
SRPとは<スケーリング&ルートプレーニング>のことで、
スケーリング後に歯根の表面の汚れの除去や、ザラザラしている表面を、
ハンドスケーラーや超音波装置を使用し滑らかな状態に仕上げます。
根面を綺麗にすれば歯周ポケットも浅くなり、ツルツルな表面は歯周病菌も留まりにくくなります。

④『歯周外科(フラップ手術)』
ここまでの治療法で進行を抑えることができなかった場合には、外科手術が必要となってきます。
歯肉を切開し、歯周ポケットの奥に残ってしまっている歯石やプラークを除去し綺麗にしたら、
歯肉を縫合。
歯周ポケットが浅くなることを期待します。

⑤『再生療法(リグロス)』
さらに進行が進んでしまい、歯周組織が破壊されたり欠損してしまったような場合は、
「歯周組織再生療法」を行います。
いくつかの方法がありますが、今回は≪リグロス≫という組織を再生する効果のある薬品を使用した治療法をご紹介。

≪リグロス≫とはは[bFGF]という有効成分含んだ歯周組織再生薬品です。
[bFGF]は傷を修復させる力が大変強く、歯肉、歯根膜、歯のセメント質などの組織を再生させる能力を活性化させる働きがあります。
歯槽骨を再生したい箇所に塗布し、再生を促します。
臨床試験でも有効性と安全性も確認されており、歯周病の再生療法として効果に期待が持てる治療法です。

いかがでしたでしょうか。
歯周病も初期段階では、毎日の歯ブラシやデンタルフロスで進行を抑えることができますが、
放ってしまうと悪化し、治療も大変になってしまいますね。
まずは日頃のお手入れからしっかりするようにしましょう!

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渋谷駅宮益坂方面出口より徒歩5分の【みさき歯科医院】では、
日本歯科麻酔学会歯科麻酔認定医であり、日本大学歯学部 歯科麻酔学講座兼任講師 見﨑 徹と、
日本大学歯学部 補綴学の元准教授 桟 淑行が診療にあたっています。

地域密着型の当院では、患者様からのヒアリングを大切に、適切な治療、施術をご提案。
皆様の生活が健康と笑顔でありますようお手伝いをさせていただきますので、まずはゆっくりとお話をお聞かせください
ご来院、お待ちしております。

監修:
みさき歯科医院 渋谷・宮益坂
      院長 見﨑 徹


経歴:
日本大学歯学部(昭和50年卒)
日本大学大学院歯学研究科修了(口腔外科学専攻)
日本大学歯学部口腔外科学教室
日本大学歯学部歯科麻酔学講座 所属
国立がんセンター麻酔科 所属
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院麻酔科 所属
日本大学 歯学部歯科麻酔学 准教授(2016年3月退任)
日本大学歯学部付属歯科病院歯科麻酔科 科長(2016年3月退任)

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