歯周病の進行とその種類について②

前回のブログでは「歯肉炎」と「歯周炎」についてのお話でした。
今回はかみ合わせに関連した歯周病「咬合性外傷」についてです。

***「咬合性外傷」とは?***

~2つのタイプがあります~

咬合性外傷には、一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷の2つのタイプがあります。

『一次性咬合性外傷』は、歯周病になっていない健康な歯に対して、
かみ合わせの高い被せ物や歯ぎしり、食いしばりなどの力が加わることが原因で起こる歯周組織の外傷です。
歯が少しぐらつくようになったり、噛み合わせの時に痛みを感じることがあります。

『二次性咬合性外傷』はすでに歯周病の症状が見られる歯に起こります。
歯周病により歯周組織が弱っているので、通常の噛み合わせの力でも歯周組織が受け止めることができず、
噛んだときに痛みを感じたり、歯が浮いたような感覚になります。

歯肉炎や歯周炎と同様、咬合性外傷も放置しておくのは良くありません。
放置していれば抜歯に至る可能性もありますので、早急に原因を突き止め治療することをお勧めします。

~特殊な歯周病も…~

歯周病は主にプラークが原因で炎症を起こし、慢性的に進行する病気ですが、
全身疾患や薬の副作用、性ホルモンの異常、過度なストレスや栄養不足などなど、
それらが絡み合い特殊な病変を作り出してしまうこともあり、[特殊性歯肉炎または歯周炎]と呼びます。

 

いかがでしたか?
2回に渡り、歯周病の進行とその種類についてお伝えしました。
繰り返しにはなりますが、毎日の歯磨きによるセルフケアでプラークをしっかり落としたり、
デンタルフロスや糸ようじなど使用するなど、まずは歯周病予防を心がけていただくことが大切です。
定期的に歯科医院でのクリーニングもお薦めですので、是非お気軽にご相談くださいませ。

 

・。・。・。・。・。・。
渋谷駅宮益坂方面出口より徒歩5分の【みさき歯科医院】では、
日本歯科麻酔学会歯科麻酔認定医であり、日本大学歯学部 歯科麻酔学講座兼任講師 見﨑 徹と、
日本大学歯学部 補綴学の元准教授 桟 淑行が診療にあたっています。

3代に渡り渋谷地域の方を中心に歯科医療サービスを提供する地域密着型の当院。
症状や不安などまずはしっかりとお話しをお聞かせいただき、良い治療と皆様の健康と笑顔のある生活のお手伝いいたします。
是非、お気軽にご来院ください。

監修:
みさき歯科医院 渋谷・宮益坂
      院長 見﨑 徹


経歴:
日本大学歯学部(昭和50年卒)
日本大学大学院歯学研究科修了(口腔外科学専攻)
日本大学歯学部口腔外科学教室
日本大学歯学部歯科麻酔学講座 所属
国立がんセンター麻酔科 所属
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院麻酔科 所属
日本大学 歯学部歯科麻酔学 准教授(2016年3月退任)
日本大学歯学部付属歯科病院歯科麻酔科 科長(2016年3月退任)

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