入れ歯トラブル解消ガイド「痛み・吐き気・合わない」原因と対処法

.入れ歯が合わない原因とは?

まず、入れ歯が合わない原因は大きく分けて以下の3つに分類されます。

➀入れ歯の製作過程での問題
➁口腔内の変化
➂入れ歯の劣化や破損

➀入れ歯の製作過程での問題

入れ歯は個人に合わせてオーダーメイドで製作されますが、製作過程で微妙なズレが生じることがあります。
歯の型取りや咬み合わせの調整など、技術や経験に左右される作業が多く含まれているためです。
これらの問題がある場合、当院では適切な対応を行い、適合性を確認できるまで調整します。

➁口腔内の変化

入れ歯を使用していると、自然な摩耗や骨の吸収が起こり、口腔内の状態が変化します。
特に、下顎の骨は上顎の骨よりも吸収しやすいため、適合性が低下することがあります。
また、高齢になると口腔内の唾液分泌が減少し、浮き上がりやズレが生じることがあります。
定期的な検診や調整を受けることで、適合性を回復することができます。

➂入れ歯の劣化や破損

入れ歯は長持ちするものですが、経年劣化や材質の変化、破損が起こることもあります。
特に、金属線や金具が劣化すると適合性が低下することがあります。
入れ歯が劣化した場合は、修理や新しい入れ歯に交換することをお勧めします。

上記のように、入れ歯が合わない理由は様々です。
当院では、適合性に問題が出た場合は迅速に対応し、患者さんが快適な生活を送れるようにサポートします。
定期的な歯科検診や相談を行い、少しでも早く適合不良を解消することで、より良い入れ歯生活を送ることができます。
気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

.入れ歯の痛みへの対処法

➀入れ歯のフィット感の確認・調整

入れ歯が正しくフィットしていないことが痛みの一般的な原因です。
入れ歯を着け始めたばかりの場合、数日から数週間は口の中での適応期間が必要です。
しかし、その後も痛みが続く場合は、歯科医師による調整が必要です。
入れ歯を削ったり、専用の材料を足したりすることで、より良いフィット感を追求します。

➁適切なケアと清掃

入れ歯は毎日外して清掃する必要があります。
入れ歯を清潔に保つことで、炎症を引き起こす細菌の蓄積を防ぎます。
また、使用していない時は、水または入れ歯専用の洗浄液に浸しておくことが推奨されます。

➂入れ歯の利用時間の調整

新しい入れ歯を使用する際には、最初の数日間は数時間装着してから徐々に装着時間を延長すると良いでしょう。
これにより、口の中の組織が徐々に入れ歯に慣れることができます。

➃痛みの緩和

入れ歯の痛みが強い場合は、一時的に痛み止めを使用することも考えられます。
ただし、これはあくまで一時的な対策であり、根本的な問題解決のためには歯科医師の診察が必要です。

➄食事の工夫

入れ歯を使用している間は、硬い食べ物や粘り気のある食べ物を避けることが推奨されます。
柔らかい食べ物やスープ、シチューなど、咀嚼しやすい食品を選びましょう。

➅定期的なフォローアップ

入れ歯は摩耗や口の中の変化によって、時間とともにフィット感が悪くなることがあります。
定期的に歯科医師の診察を受け、必要に応じて入れ歯を調整してもらうことが大切です。

入れ歯の痛みは非常に不快であり、生活の質を下げる原因となることがあります。
自分でできる対策を試しても改善が見られない場合は、早めに歯科医師に相談することをお勧めします。
痛みの原因を特定し、より具体的な治療法をご提案することができるでしょう。

.入れ歯の吐き気の原因と対策?

まず、入れ歯の吐き気の原因は主に3つあります。

➀入れ歯の不快感
➁経験のない食感
➂入れ歯の圧迫感

それぞれの対策について、詳しくご説明します。

➀入れ歯の不快感

新しい入れ歯を使用し始めると、口の中に違和感を感じることがあります。
これは当然のことですが、この違和感がストレスとなり、吐き気を引き起こすことがあります。

対策
入れ歯の違和感は、徐々に慣れることがほとんどです。
ですが、違和感が改善しない場合は、当院にご相談いただくことをお勧めします。
歯科医師が入れ歯の調整を行うことで、適切なフィット感を得られます。

➁経験のない食感

入れ歯によって咀嚼や嚥下の動作が変化することで、患者さんが経験したことのない食感を感じることがあります。
このような感覚が吐き気に繋がる場合もあります。

対策
最初に柔らかい食材や少量を試して慣れていくことがおすすめです。
また、食事中に吐き気を感じたら、一度休憩を取ることも効果的です。

➂入れ歯の圧迫感

入れ歯は、適切な圧力で口腔内の組織を支えますが、圧迫感が強すぎる場合も吐き気の原因になります。

対策
歯科医師が入れ歯の調整を行うことで、圧迫感の改善を目指します。適切な圧力での使用が重要です。

これらの対策により、入れ歯の吐き気は改善されることが多いです。
ただし、吐き気が続く場合や頻繁に起こる場合は、早めに当院へご相談ください。
歯科医師として、患者さんが快適に入れ歯を使用できるようにサポートいたします。

.入れ歯トラブルの当院でのサポート

入れ歯トラブルは意外と多くの人にとって大きな悩みとなっています。
私たち歯科医師が日々患者さんにアドバイスを行っている中で、入れ歯の痛みや違和感、そして審美性についての悩みがよく聞かれます。

まず、入れ歯の痛みや違和感がある場合、その原因を特定することが重要です。
当院では、初めて入れ歯を使用する方から、長年使用している方まで個々に合わせた丁寧なカウンセリングを行います。
痛みや違和感の原因には、入れ歯の不適合や歯周病、そして誤った入れ歯の使用方法が考えられます。

当院では、こういった悩みを抱えた患者さんに対して、適切な調整や再製作を行い、快適に入れ歯を使用できるようサポートしています。
また、高品質な入れ歯の提供にも力を入れており、他院で作製された入れ歯の調整や修理にも対応しています。

また、入れ歯の見た目が気になるという方には、バネがなく入れ歯だと気づかれにくいノンクラスプ義歯をおすすめしています。
天然歯に近い見た目や色合いを再現した入れ歯で、口元の美しさを取り戻すことが可能です。また、笑った際に入れ歯が目立たないため、周囲の目を気にせず快適に過ごすことができます。

患者さんが抱える入れ歯トラブルに対して、当院では一人ひとりに寄り添った対応を心掛け、痛みや違和感の解消だけでなく、審美性にも配慮したサポートを行っています。
入れ歯でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。私たち歯科医師が全力でサポートいたします。

監修:
見﨑 徹


経歴:
日本大学歯学部(昭和50年卒)
日本大学大学院歯学研究科修了(口腔外科学専攻)
日本大学歯学部口腔外科学教室
日本大学歯学部歯科麻酔学講座 所属
国立がんセンター麻酔科 所属
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院麻酔科 所属
日本大学 歯学部歯科麻酔学 准教授(2016年3月退任)
日本大学歯学部付属歯科病院歯科麻酔科 科長(2016年3月退任)

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