近年では「歯周病ケア」や「歯周病予防」など、「歯周病」という言葉もよく耳にするようになりました。
今回のブログはそんな歯周病の進行と種類についてです。
***歯周病の進行とその種類***
~「歯肉炎」と「歯周炎」~
歯周病は大きく分けると「歯肉炎」と「歯周炎」があり、またかみ合わせに関連した「咬合性外傷」にわけることができます。
まずは「歯肉炎」と「歯周炎」についてです。
■歯肉炎
歯と歯の周囲の歯茎が赤く腫れている状態で触れると出血することもあり、言わば歯周炎の初期段階です。
まだこの段階であれば、丁寧に毎日ブラッシングをしてプラークを取り除いたり、
歯科医院で歯石を除去すれば健康な状態に戻すことができます。
■歯周炎
歯肉炎が悪化した状態が歯周炎となります。
歯茎の腫れや出血だけではなく、腫れが進行することで歯と歯茎の間の≪歯周ポケット≫が徐々に深くなっていきます。
そこへプラークが侵入してさらに破壊が進んでしまう状態です。
~歯周炎の[軽度][中度][重度]~
歯周炎の進行度合いは[軽度][中度][重度]と分けることができます。
『軽度』は歯の根っこに向かって炎症が進み歯槽骨や歯根膜が破壊されはじめている状態ですが、
日常生活に支障があまり感じられない事もあり気付かない場合も多くあります。
『中度』はさらに炎症が広がり歯槽骨の破壊も根の長さの半分くらいまで進んでしまっている状態です。
歯もぐらつき始め歯周ポケットはさらに深くなり、痛みも感じられるようになります。
『重度』は歯槽骨は半分以上破壊されてしまい、歯のぐらつきがひどくなっている状態です。
放置していると歯は抜け落ちてしまいます。
以上が歯周炎の進行度合い[軽度][中度][重度]の症状です。
もし、歯周炎かも!?と気になっている方がいましたら、自分の歯の状態と照らし合わせてみてくださいね。
今回は歯周病の種類「歯肉炎」と「歯周炎」と進行についてのお話でした。
歯周病原因ともいえるプラーク。
このプラークを溜めずに毎日丁寧なブラッシングを心がけるようにして、
まずは歯肉炎から歯周炎へと進行させないことが大切ですね。
次回のブログではかみ合わせに関連した「咬合性外傷」についてお話したいと思います。
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渋谷駅宮益坂方面出口より徒歩5分の【みさき歯科医院】では、
日本歯科麻酔学会歯科麻酔認定医であり、日本大学歯学部 歯科麻酔学講座兼任講師 見﨑 徹と、
日本大学歯学部 補綴学の元准教授 桟 淑行が診療にあたっています。
皆様に安心して治療を受けていただけるよう、痛くない・怖くない治療を心がけておりますので、
お口のことで気になることがございましたらお気軽にご来院ください。
監修:
みさき歯科医院 渋谷・宮益坂
院長 見﨑 徹
経歴:
日本大学歯学部(昭和50年卒)
日本大学大学院歯学研究科修了(口腔外科学専攻)
日本大学歯学部口腔外科学教室
日本大学歯学部歯科麻酔学講座 所属
国立がんセンター麻酔科 所属
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院麻酔科 所属
日本大学 歯学部歯科麻酔学 准教授(2016年3月退任)
日本大学歯学部付属歯科病院歯科麻酔科 科長(2016年3月退任)