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治療

虫歯の発生と治療、再発について解説します

この記事で解決できること

  • 虫歯の原因とは?

  • 一度治療をした虫歯も再発の可能性が…

  • 再発した虫歯の注意点とは

  • 虫歯の進行度について

  • 虫歯を予防するための5つのポイント

虫歯になる原因は?

虫歯は口の中にいる「ミュータンス菌」という菌が、口腔内の食べかすや汚れを餌として繁殖します。
そして≪糖≫を分解して≪酸≫を作り出すことで歯を溶かしていき、「虫歯」となります。

虫歯は治療しても再発しやすい!

「虫歯ができたけど治療したから一安心…!」というわけでもありません。
実は虫歯は再発してしまうのです。
治療の際にはプラスチックやセラミック、銀歯など様々な歯科用材料を使用しますが、
この材料は経年劣化してしまいます。
長期間詰めたままにしておくと経年劣化によって生じた隙間から菌が侵入し、
また虫歯になってしまうというケースもあります。

再発した虫歯の治療法◎

再び虫歯になってしまったときには、詰め物を外して虫歯部分を綺麗に取り除いてから、
詰め物、被せものをするという、1回目の虫歯治療とだいたい同じ治療法になります。

しかし神経の方まで広がっている可能性もあるので、その場合には神経の治療を行うこともあり、
すでに神経を取ってしまっている方は土台から作り直します。
また歯の根の方まで進行してしまった場合には根の中の材料も汚染されているので、
根の治療をしてから土台を作り、被せ物をする、という治療になります。

このように虫歯の再発で更に進行してしまっていると、1度目の治療よりも負担がかかってしまう場合もありますので、
毎日の歯磨きはもちろん、定期的な検診で歯の健康状態をチェックするのが大切です。

虫歯治療は、「歯が溶ける」⇒「歯を削る」、の繰り返しとなりますので、
自分の歯を残しておくためにも虫歯の再発はなるべく避けるよう心掛けましょう。

虫歯の進行度合いは知っていますか?

歯科検診の際に、歯科医が助手の方にずっと何かを言っているのを覚えていますか?
あれは、歯1本1本の虫歯の段階を伝えているんです。

虫歯の段階5段階に分けられています。

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄(歯の神経)、という構造でできていますが、
虫歯がどこの箇所まで進行しているかで分類しています。

虫歯の段階

  • 【C0】初期段階

  • 表面のエナメル質の透明感がなくなり白くなりくすんだような状態。
    まだ削る治療をする必要はなく、しっかりした歯磨きとフッ素の定期的な塗布で再石灰化が可能です。

  • 【C1】エナメル質の虫歯

  • エナメル質部分に小さな穴が開いてしまった状態。
    エナメル質部分は知覚がないため痛みは感じませんが、虫歯を削り詰め物を詰める治療が必要です。

  • 【C2】象牙質の虫歯

  • エナメル質を超え象牙質まで到達した状態。 象牙質には歯髄(歯の神経)に通じている牙細管があるため、甘いものや冷たいものがしみるなどの痛みが出てきます。 また象牙質はエナメル質と比べると虫歯の進行が速いので、歯髄到達してしまう前に早期の治療をお勧めします。

  • 【C3】神経まで達した虫歯

  • さらに虫歯が大きくなり歯髄にまで達した状態で、何もしなくてもズキズキ痛みを感じます。 歯髄には細かい神経や動脈、静脈などの組織があるので、虫歯菌が侵入すると歯髄が炎症を起こし強い痛みを感じます。 放っておくと歯髄が壊死し感染がひどくなり化膿し、症状は悪化してしまいますので早急に治療が必要です。 治療としては、炎症を起こしている歯髄を全て取り除き、細菌が再感染しないよう根管貼薬しておきます。 治療の痛みは数日~数週間で落ち着きますので、症状が落ち着いてから詰め物で空洞を埋め、被せ物をして完了です。 このように痛みを伴うほか、治療期間もかかってしまうのがわかりますね。

  • 【C4】歯根まで達した虫歯

  • C3の状態を放置していればだんだんと歯が失われていき、ここまできてしまうと抜歯せざるを得なくなります。

虫歯を予防するための5つのポイント

  • 食生活の改善

  • 虫歯の原因となる最近は糖分が大好きですので、摂りすぎないようにしましょう。
    食べるとしたらダラダラと食べるのはNG。
    糖分だけではなく、炭水化物の摂りすぎにも注意が必要ですよ。
    また歯科医院で販売されているキシリトール100%配合のキシリトールガムを取り入れてみるのもおすすめです。

  • 寝る前の歯みがきに重点をおきましょう

  • 就寝中はお口の中の細菌が繁殖しやすくなるので、寝る前の歯磨きは念入りにすることが大切。
    日中に磨ききれなかった歯垢や1日を通して蓄積した歯垢を徹底的に落としてから寝てくださいね。

  • 歯ブラシ以外の清掃器具も使いましょう

  • 虫歯になりやすいのは歯と歯の間と、歯と歯茎の間です。
    しかし歯垢は歯ブラシだけでは落としきれないので、歯と歯の間にはデンタルフロスや歯間ブラシ、
    歯と歯茎の間はヘッドの小さいワンタフトブラシで磨くのもおすすめです。

  • フッ素入り歯磨き粉も有効的です

  • 歯の表面のエナメル質の再石灰化を促進し、歯の質を強くする働きのあるフッ素は、
    虫歯の原因となる細菌の働きを弱め、酸が産生も抑えてくれます。

  • 歯科医院での定期的なメンテナンスを習慣に…

  • 一生懸命、セルフケアをしていても、どうしても磨きにくい箇所の磨き残しなどあったりします。
    歯科医院での定期的なメンテナンス、クリーニングをして良い状態を保ち続けたいですね。

まとめ

たかが虫歯されど虫歯。
痛みを感じない段階で治療しておけば楽ですが、放っておけばおくほど痛みや治療も辛いものになってきます。
虫歯予防も特別に難しいことはなく、日々の意識次第ですぐに取入れやすいのではないでしょうか。
少し面倒に感じることもあるかもしれませんが、虫歯治療のことを思えば簡単ですね!
早速明日からでも意識してみてください。

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渋谷駅宮益坂方面出口より徒歩5分の【みさき歯科医院】では、
日本歯科麻酔学会歯科麻酔認定医であり、日本大学歯学部 歯科麻酔学講座兼任講師 見﨑 徹と、
日本大学歯学部 補綴学の元准教授 桟 淑行が診療にあたっています。

皆様に安心して治療を受けていただけるよう、痛くない・怖くない治療を心がけておりますので、
お口のことで気になることがございましたらお気軽にご来院くださいませ。

 

監修:
みさき歯科医院 渋谷・宮益坂
      院長 見﨑 徹


経歴:
日本大学歯学部(昭和50年卒)
日本大学大学院歯学研究科修了(口腔外科学専攻)
日本大学歯学部口腔外科学教室
日本大学歯学部歯科麻酔学講座 所属
国立がんセンター麻酔科 所属
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院麻酔科 所属
日本大学 歯学部歯科麻酔学 准教授(2016年3月退任)
日本大学歯学部付属歯科病院歯科麻酔科 科長(2016年3月退任)

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